石けん作りに必要な基本的な材料は、オイル、精製水、苛性ソーダ、その他オプションで加える精油やクレイ、ハーブなどの材料があります。
手作り石鹸で使われるオイル代表5選
オイルにはさまざまな種類があり、それぞれの種類によって効果や効能が違います。
オリーブオイル
石けん作りにおいて最もよく使われるオイルです。
洗浄力があり、保湿の効果もあります。
有名なアレッポの石けんなどは、オリーブオイル100%の石けんです。
種類がたくさんありますが、石けんに使う場合はエキストラバージンオリーブオイルか100%ピュアオイルを選ぶようにしましょう。
ラード
ラードは単体で使用することは少なく、多くの場合、他のオイルと混ぜて使用します。
石けんに固さを出し、また、泡立ちをよくする効果があります。
精製されたラードを使用すると、真っ白できれいな石鹸を造ることもできます。
一方で、ラードは動物性のオイルのため、臭いがあります。入れすぎると石けんが臭くなって使えなくなることもあります。
レッドパームオイル
アブラヤシの実を絞ったオイルです。石けんの方さを保ち、崩れにくくします。
鮮やかな赤色をしており、このオイルを使うと出来上がった石けんも鮮やかなオレンジ色になります。
レッドパームオイルの赤色は、含まれるβカロテンに由来するものです。また、ビタミンEが含まれているため、アンチエイジングの効果などが期待できます。肌荒れ等にも効果的です。
ココナッツオイル
ココナッツから採れるオイルで、融点が26℃で、常温ではハンコ系の状態です。
石けんに使う際は、湯煎などで溶かして液状にしてから使います。
細かい泡立ちと洗浄力があります。保湿、抗酸化、抗炎症作用などがあります。
石けんの材料として使う場合は、他のオイルと混ぜて使うようにします。
また、石けんの保存性を高めます。
マカダミアナッツオイル
肌への浸透力が高く、なじみやすいオイルです。肌の再生力を高め、アンチエイジングに効果的です。感想や日焼けと言った肌へのダメージに対しても効果を発揮します。
石けんに使う場合は、オリーブオイルの代わりとして加えるといいでしょう。特有の甘い香りを楽しむことができます。オリーブオイルよりもさっぱりした使用感の石けんを造りたい場合にお勧めのオイルです。
オイル以外の石けんの材料
オイル以外には以下のような材料を使います。
精製水
石けん作りの際には不純物がない精製水を使用します。精製水は薬局などのコンタクトレンズ関連の棚に売られていて、簡単に手に入ります。
石けん作りの際には分量を正確に計ることが重要になりますので、口にキャップの付いたものを購入するといいでしょう。
苛性ソーダ
別名水酸化ナトリウムと言い、強いアルカリ性の顆粒です。大変強いアルカリ性のため、日本では劇物指定されています。取り扱いには十分注意しましょう。
苛性ソーダは肌に付着すると水分と反応してやけどを引き起こします。絶対に直接触れることが内容に注意しましょう。
取り扱う際は、必ずゴーグル、手袋、アームカバー、エプロン、マスクなどで肌が露出しないように細心の注意を払います。また、誤って床などに落ちてしまった苛性ソーダを踏んだりすると、大変なことになるので、こぼさないように注意することと、足元も覆うようにしましょう。
万が一、肌に付着した場合は直ちに大量の流水で洗い流しましょう。
精油
アロマセラピーなどで使用する精油は、石けんに香りをつける際に使用します。専門店などで購入できますが、使用する際はスポイトなどで1摘ずつ計量して加えます。使うものの大きさによりますが、精油の容器についているスポイトは1摘で約0.05mlです。精油の種類によっては粘り気のあるものもあるため、直接入れるよりもスポイトを使った方が計量ミスもなく済みます。
その他オプション材料
その他、石けんに加えるオプション材料が多数あります。
石けんに色を付けたい場合は、アースピグメントなどの鉱物を粉末状にした専用の顔料が販売されています。
また、石けんの使用感に変化を持たせたい場合にはちみつやコーヒー、生姜、シアバター、クレイ、炭、牛乳、米ぬかや酒粕などを入れることもあります。
効果に応じて使い分けましょう。
インフューズドオイルを使って石けんに香りをつける
石けんにハーブを入れる場合は、ハーブをオイルに付けて成分を抽出した『インフューズドオイル』を使う方法があります。