手作り石鹸を作る際、温度は温度はかなり大切になってきます。その中でも保温方法はとても大切です。では、なぜ保温が大切になるのでしょうか?今回はそんな保温方法をお伝えしていきます。
目次
手作り石鹸の保温が大切な理由
手作り石鹸には、保存料や防腐剤など余計なものを使っていません。その代わりに、天然のオイルや精油を使っているため固まりにくいです。それなのに、温度調整がしっかりできていないともっと固まりにくくなってしまいます。では、どのように保温すればようのでしょうか?
手作り石鹸の保温方法
手作り石鹸の保温方法はさまざまですが、住んでいる地域によっても変わってきます。
北海道などの寒い地域では、発泡スチロールに500mlのペットボトルにお湯(60℃くらい)入れたものを入れて、空いたスペースにはタオルをびっしり詰め込みます。そして、石鹸やペットボトルを入れた発泡スチロールを保温性のあるタオルやカイロを入れたタオルなどでクルクルと巻いておきます。しかし、あまりに寒いところや、家にあまり日光が入らない方は、電気ストーブを当てたり、電気ひざ掛けを使ったりする必要があります。そうまでしても、意外と温度が上がらない場合がありますのでこまめにチェックしてみて下さい。
寒い地域とは違って、温かい地域ではどんな保温方法があるのでしょうか?
温かい地域では、逆に暑くしすぎないことをオススメします。最近では、夏になると日中37℃や38℃になることもあります。ただそれは外の温度なので、家の中の温度は40℃以上になることもあります。石鹸は39℃が1番固まりやすい温度なので、40℃オーバーになってくると固まりにくくなります。寒い地域とは違って、逆に涼しい場所に保管する方がオススメです。
どちらにも言えることは、天気予報などで温度を確認するのではなく、しっかり部屋の温度・保管する場所の温度を確認してから保管した方がちゃんとした石鹸が出来上がります。
最後に、どんな成分を入れると固まりにくくなってしまうのかをご紹介していきます。
手作り石鹸を作る際に、固まりにくい成分とは?
柔らかいオイルをたくさん使った時は、固まるまでにかなり時間がかかるものもあります。例えば、リノール酸・リノレイン酸が多いものに多いです。主成分がオレイン酸のオリーブオイルやアボカドオイルも、多用するとトレイスが出るまで結構時間がかかります。こうなると、根気強く保温を続ける必要があります。
小麦胚芽だけで石鹸を作ってみたところ、固まるまでに1年もかかったという方もいらっしゃるようです。固まったとはいえ、手でちぎれるくらいの柔らかいものだったということです。
手作り石鹸を初めて作ってみようと思っている方は、季節なども考えて作ってみると成功率はあがってくるかもしれません。その他、温度計を用意することや、必要であれば電気ひざ掛けを購入して使うなどして、色々と工夫することも重要になってきます。
手作り石鹸は、初めから成功するわけではないと思っておいた方がよさそうですが、だからこそ成功したものを実際に使ったり、誰かにプレゼントした時に一層幸せな気持ちになれると思います。
諦めず、落ち込まず、根気強く頑張ってみましょう