コンフェティとは英語で、婚礼やパレードなどで撒いたり、投げたりする「紙ふぶき」や「色紙片」のことを指します。日本のソーパーの間では、元々四角片に切った小さな石けんを入れたもののことをコンフェ入り石けんと呼んでいたのですが、最近では四角いもの以外に丸く形作ったものなど、中に入れる石けんのことをコンフェと呼んでいるようです。コンフェにする石けんは、使用目的のない石けんから、頂きものの石けん、またコンフェ用に作った石けんなど様々です。アレンジ石けんの一種ですが、簡単な上にオシャレに仕上がるので人気があります。
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モザイク・コンフェ
1㎝角ほどにカットし、型に敷き詰めます。石けん生地を注ぎ入れる上面までコンフェを並べ入れることで完成度が高くなります。モザイクの場合は、最低でも4~5色のコンフェを使用すると見た目にもキレイな石けんに仕上がります。コンフェを作る石けんは、乾燥が進んだものだとキレイな面にカットできず、ボロボロと崩れる可能性があります。作成後、3~4カ月までの石けんを使用するのがおススメです。
型に先に並べることで、石けん生地がキレイに入りきらず、隙間ができる可能性があります。なるべく緩めの生地を少しずつ注ぎ入れ、隙間ができないように気を付けましょう。
中央部入れのコンフェ
石けん生地を中央より少し下まで注ぎ入れ、その上にコンフェを並べ、またその上から石けん生地を注ぎ入れます。石けん生地が緩すぎると、その上に並べたコンフェが留まらず、型の底まで沈んでしまいます。トレースが出た後もしっかり混ぜてトレースを進めておくか、少し時間をおいてしっかりトロみが出てから入れると良いでしょう。生地がかなり重くなってしまうと、コンフェを乗せたあと、隙間ができやすいため、注意が必要です。
石けんの中央部に並べるコンフェの場合は、大きなコンフェであれば少なめに並べ、小さめのものは存在感を出すために、少し多く感じる程度に加えると出来上がりがキレイです。
表面乗せコンフェ
作った石けん生地をすべて型に注ぎ入れます。その表面にコンフェを飾るように置いていくのですが、石けん生地が重すぎるとすべて底に沈んでしまいます。トレースをしっかり出し硬さの出た石けんの上にコンフェを乗せるか、石けん生地を注ぎ入れたあと、少し置いてからコンフェを並べましょう。表面だけでもキレイですが、一部を少し沈ませると、尚キレイな石けんに仕上がります。
表面乗せのコンフェの場合は、少し小さめにカットしたコンフェがバランスが良いでしょう。
球状のコンフェ
四角いコンフェ以外で人気のあるのが球状のコンフェです。石けんをカットするだけの四角いコンフェとは異なり、石けんを柔らかくし、手で丸める作業が加わるため非常に時間を要します。時間が十分あるときにすると良いでしょう。
球状コンフェを作る方法は、2通りあります。1つは、乾燥が進み切っていない比較的柔らかい石けんをまずサイコロ状にカットし、手で丸めていきます。このとき、球状コンフェを同じ大きさにしたい場合は、サイコロもなるべく同じ大きさにカットすると良いでしょう。乾燥が進み切っていないということは、アルカリ値が高い石けんでもあります。手への刺激軽減のために、ゴム手袋をして作業すると良いでしょう。
もう一つは、乾燥が進み切った石けんを使う方法です。リバッチする要領で、コンフェ用の石けんを透明のビニール袋に入れ、石けんの20%の水分と1%の食塩を加えて湯煎し、ちょうどいい柔らかさになったところで取り出して好みの大きさに丸めていきます。