単色のシンプルな石けんを好む人も多いですが、やはり凝ったデザインや模様の石けんは人気があります。特に女性は、石けんの使い心地だけでなく、石けんの見た目にもこだわることで、お風呂の楽しみが増す傾向にあるようです。また、デザインの凝った石けんはプレゼントにも最適です。手作り石けんを使ったことのない人であれば、まず石けんのデザインを重視することになるため、オシャレな石けんはより喜ばれるでしょう。
ところが、素敵な模様を付けたいと思っていても、一回では成功しないことが殆どです。石けん生地が緩すぎても硬すぎても、失敗の元になるのです。コツを掴むまでは、回数をこなすことが重要になります。数あるデザインの中でも数例になりますが、模様の付け方をご紹介していきましょう。
目次
マーブル模様
石けんの模様付けで代表的なのがマーブルです。石けん作りを始めたばかりの人が初めて試みる模様付けがマーブルであり、石けん生地の緩さで失敗することが少ないため、模様付けの中では最も成功率の高いものの一つです。
マーブル石けんの楽しみの一つは、カットしてみるまでどんなマーブル模様に仕上がっているのか分からないことと、出来上がった石けんが世界でたった一つのデザインになることです。二度と同じマーブル石けんを作ることは出来ないのです。
模様の付け方
マーブル模様の付け方は2種類(AとB)あります。
① メインとなる石けん生地を別のボウルに少し取り分け、色材を加えてマーブル模様を付ける色の生地を準備します。
マーブルA
② 型入れの際に、メインの生地とマーブル用生地を交互に流し入れます。コツは生地を一面に伸ばして入れるのではなく、まだら模様になるようにランダムに流し入れていくことです。
マーブルB
②メインの石けん生地の中に、マーブル用生地を流し込み、型入れしながらマーブルを作ります。この際のコツは、トレースをしっかり出し硬めの石けん生地を作っておくことです。生地が遊緩いと型入れの際にすべて混ざってしまい、キレイなマーブルが出なくなってしまいます。
ピーコック模様
ピーコック模様とは、クジャクの羽のような模様のことです。初心者向けに2色でのピーコック模様の付け方をご紹介しますが、慣れてきたら複数色の生地を使って作ると微細でキレイなピーコック模様が出来上がります。
複雑な模様を付ける際に気を付けなければいけない点は、手早く模様を付けないとトレースが進み過ぎることです。固まり過ぎると繊細な線が出せなくなるため、複数色の生地を用意する場合は特に手早く進めましょう。
模様の付け方
① メイン生地を別のボウルに少し取り、色材をしっかり混ぜてから、模様用の生地を口の細いボトルに詰め入れます。
② メイン生地を型にすべて流し入れます。
③ メイン生地の表面に、模様生地を1cmほどの等間隔で数本流し入れます。(複数色を使う際には、先に流し入れた線のすぐ横に並べて色を入れていきます)
④ 入れた線と垂直に、竹串で1cmの等間隔に差し込んで線を作ります。(竹串を入れる方向はすべて同じ方向)
矢羽根模様
矢羽根模様は、ピーコック模様のアレンジになります。最後の工程が異なるだけなので、ピーコック模様に慣れてきたら是非チャレンジしてみましょう。
注意点やコツなどはピーコック模様と同様です。
模様の付け方
① メイン生地を別のボウルに少し取り、色材をしっかり混ぜてから、模様用の生地を口の細いボトルに詰め入れます。
② メイン生地を型にすべて流し入れます。
③ メイン生地の表面に、模様生地を1cmほどの等間隔で数本流し入れます。(複数色を使う際には、先に流し入れた線のすぐ横に並べて色を入れていきます)
④ 入れた線と垂直に、竹串で1cmの等間隔に差し込んで線を作ります。竹串を入れる方向は、左から右に入れ終わったら、次は右から左にと交互に線を作っていきます。