みなさんは普段からしっかり保湿していますか?美容といえば保湿!というイメージがあるかもしれません。薬局にいっても保湿という言葉は必ず目にしますし、百貨店のコスメカウンターに行っても、保湿力という言葉は必ずといっていいほど耳にします。では、なぜそんなにも保湿が重要なのでしょうか?
目次
保湿のメカニズム
保湿が重要!保湿力が高い!など色んなうたい文句があり、「とりあえずよさそうだから買ってみよう!」とか「安いしとりあえず買ってみよう!」と成分やどんな肌にいいのかなどをよくわからない商品を購入し、効果がよくわからなかったり、失敗してしまった経験はありませんか?まず、保湿の仕組みを正しく理解していきましょう。
肌の潤いは、角質層で守られています。この角質層は約0.02mmの厚さといわれています。これはサランラップと同様の厚みです。角質層が10~20層積み重なり、外部からの水分などの侵入を防ぎ、同時に内部の水分が蒸発してしまうのを防いでくれます。肌の外部から水分(化粧水など)を入れようとしても、角質層深部に入っていかず、角質層で留まります。ここで必要になってくるのが保湿です。もちろん、もともと人の体には水分が含まれています。角質層も同様で約30%の水分が含まれています。なので人の肌を触ると柔らかく感じるのです。こうしてしっかり水分が含まれている状態だと、ハリ、つや、潤い、柔らかさを持続できるのです。
ここからはもう少し掘り下げて、より注目するべき保湿因子をご紹介します。
スキンケアに大切な保湿因子
皮脂▷皮脂と聞くとベタベタして化粧崩れの原因になるものと思うかもしれませんが、皮脂は水分を保ってくれる天然のクリームなのです。肌荒れ予防をしてくれたり、摩擦抵抗を減らし、肌をなめらかにしてくれます。この皮脂が過剰に出ると肌荒れの原因になります。逆に皮脂を取りすぎても、肌荒れを引き起こしてしまいます。
セラミド ▷こちらはよく耳にしますね。遊離脂肪酸、コレステロール、コレステロールエステルなどの複数の脂質で形成されています。セラミドには6つのタイプがあり、そのうちの2つが保湿に関係があるといわれています。1つは必須脂肪酸のリノール酸が含まれたものです。しかしこのリノール酸は摂取しすぎると善玉コレステロールを低下させ、動脈硬化を引き起こす可能性があるのでご注意ください。
では、実際にスキンケアをする場合はどんなことに注意すればいいのでしょうか?
スキンケアを行う上で注意する点
洗いすぎに注意!▷汗やほこりなどはぬるま湯で十分落ちます。洗顔料を使う際は、しっかり泡立てて、優しく滑らせるようにしましょう。こすりすぎは絶対にNGです。
アルコール入りの化粧水は避けましょう!▷お肌の弱い方は、アルコール入りの化粧水を使うとヒリヒリしてしまうことがあります。そして、アルコールは蒸発しやすいので逆に乾燥してしまうことがあります。
クリームは肌の保湿成分に似たものを選ぶ!▷先ほど上記でもお伝えした、肌がもともと持っている保湿成分に似た成分が含まれているものを選ぶと良いです。
自宅でハンドメイドソープを作る時にも、是非この保湿成分を入れてみて下さい。
手作り石鹸は保湿力が高い?
手作り石鹸は、一般的な市販の石鹸に比べて保湿力が高くお肌のうるおいを守りながら洗うことができます。石鹸はお肌を洗うものなので、保湿成分が入っていても入っていなくても関係ないという人もいますが、汚れだけでなくお肌のうるおいや必要な皮脂までも洗い流してしまっては意味がありません。
手作り石鹸に配合されている植物オイルは、植物の栄養成分がぎゅっと凝縮されています。洗浄力ももちろんありますが、お肌のうるおいを守りながら洗うことができるので洗った後のツッパリ感が少なく使用感がとても良いことが特徴です。
保湿力の高い植物オイル
一般的にどんな植物オイルなら、どんなものでも保湿力は高いと言えますが、特におすすめのものをご紹介します。
〇椿油
シャンプーにも配合されていることで有名ですが、昔から愛される椿油は肌への刺激も少なくしっとりと洗い上げることができます。
〇オリーブオイル
お肌にもなじみやすく、安定性も高いのでベースオイルとしても使用しやすいオイルです。迷ったらオリーブオイルを使ってみましょう。
〇スイートアーモンドオイル
水分を保持する効果が高くさっぱりするのにお肌のうるおいを守ってくれます。酸化しにくいのもメリットです。
〇マカダミアナッツオイル
人間の皮脂に似た成分で肌なじみがよくうるおいを保つことができます。皮膚の再生を助けてれる作用もあり、注目されています。
保湿力をプラスできるアイテム
〇はちみつ
はちみつの保湿効果はとても高く、空気中の水分をお肌に寄せ付けてくれると言われています。石鹸に配合することでより保湿力をアップさせることができます。
〇ホホバオイル
人の皮脂の性質ととてもよく似ているのでなじみがよく保湿力をアップさせてくれます。酸化にも強く、安定性も高いこともメリットです。
〇シアバター
保湿力が高く、石鹸の固さも出してくれるので石鹸作りにおすすめです。
これらを少量加えるだけで、より保湿力の高い石鹸をつくることができます。少しのアレンジで出来上がりの石鹸の使用感が変わってくるので楽しいですね。
保湿力の高い石鹸の作り方
それでは、保湿力の高い椿油とはちみつを使った手作り石鹸のレシピをご紹介します。
<材料>
・椿油 200g
・オリーブ油 100g
・ココナッツオイル 100g
・パーム油 100g
・はちみつ 小さじ2
・精製水 170g
・苛性ソーダ 73g
・お好きな精油 小さじ2
<作り方>
基本的な手作り石鹸の作り方で作ります。はちみつは、あらかじめ常温に戻し少量のお湯で溶いておくとなじみやすくなります。苛性ソーダ水と植物オイルを混ぜ合わせ、トレースが出たら型に入れる直前にはちみつと香料を加えてよく混ぜましょう。
保湿力の高い石鹸を使ってみよう
冬などは特に乾燥が気になる季節ですが、まずは毎日使う石鹸から変えてみませんか?おお肌を洗いながらも、お肌に必要な水分を守りながら保湿してくれる手作り石鹸は乾燥肌や敏感肌の人にこそおすすめです。もちろん、洗ったあとのスキンケアは必要ですが、今までの石鹸との違いは一目瞭然です。一度使ったら病みつきになること、間違いなしの保湿力抜群の手作り石鹸をぜひ作ってみてください。