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手作り石けんで使用する苛性ソーダとは?取り扱いの際の注意

手作り石けんに使う苛性ソーダの取り扱い

石けん作りをするまで苛性ソーダという名前を聞いたことがなかったという人は多いです。別名「水酸化ナトリウム」としては、学生時代に理科の実験などで使用した経験のある人は多いでしょう。劇物指定の苛性ソーダは、外国では掃除用品のひとつとしてスーパーで手軽に入手できるのに対し、日本では薬局など特定の場所でしか入手できません。

目次

購入場所と注意点

劇物指定の苛性ソーダは、18歳以上であれば薬局で購入が可能です。まれに使用目的を聞かれたり、身分証明書の提示を求められることもあります。大抵大型の薬局で取り扱っていますが、販売していないところもあります。薬局によっては取り寄せてくれるところもあるため、予約をして購入すると良いでしょう。苛性ソーダはプラスティック容器や袋入りのものがあります。一回で使い切らないため、後々の保存を考慮し、プラスティック容器のものを購入すると便利です。容量400~500g程度のもので、350~400円前後が相場です。

使用時の注意点

劇物指定の苛性ソーダを使用する際には細心の注意が必要になります。苛性ソーダは精製水などの水分に混ぜた途端、一気に80~100度まで温度が上昇します。しっかりと混ぜて苛性ソーダを溶かす必要があるため、この工程は特に慎重に行って下さい。

強アルカリの苛性ソーダは、精製水などの水分と混ぜた水溶液が直接肌に触れるとやけどをしたり、目に入ると失明の可能性もあります。使用する際には、肌の露出が少なくなるよう長袖の服を着用し、必ずゴム手袋を使用しましょう。メガネをかけていない人は目の保護も重要です。ゴーグルや作業用メガネでもいいですが、花粉症の予防用メガネなどを準備しておくと軽くて使いやすいです。精製水などの水分に苛性ソーダを混ぜると刺激臭がするため、初心者はマスクを着用すると良いでしょう。刺激臭を長時間吸うと体調が悪くなる場合もあるため、石けんを作っている間は、必ず換気をしましょう。作業台には事前に新聞紙を敷いておくのがお勧めです。

万全に予防をしていても、ゴム手袋が破れたり、石けん生地の付着した器具の片づけ時に肌についてしまう可能性もあります。万が一、苛性ソーダを混ぜた水溶液が肌に付着した場合は、慌てずすぐに水道水でよく流します。やけどの症状で肌が痛い場合は、流水をしばらく続けたあとに氷水で冷やし手当をして下さい。

作業後は、石けん生地のついた器具はすべてお酢をかけて中和させてから洗浄します。一度洗った後もまだぬるぬるしているようであれば、2度洗いをしてしっかり石けん生地を流しておきます。器具はボウルや泡だて器など、通常料理で使用するものばかりですが、石けん用として分けて準備をするのがお勧めです。

保管時の注意点

苛性ソーダは空気中の水分を吸収しやすいため、しっかり密封できていることを確認の上、保管して下さい。水分を吸収した苛性ソーダは、次回の使用時に顆粒がくっついて固まっていることが多く、使いづらいだけでなく、必要量を取る際に飛び散る可能性もあるので注意が必要です。

大人の家族には、苛性ソーダの存在と取り扱いに注意する旨をしっかり伝えてから保管することが重要です。小さなお子さんや犬などのペットがいるご家庭では、手の届かないところにしっかり保管して下さい。